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教育貧民  畠中雅子 宝島社

子どもを社会に送り出すために
必要なお金と知識

 ギョッとするタイトルですが、決して大げさなことは書かれていません。近年、『週刊ダイヤモンド』などのビジネス誌でも「子どもにすねをかじられすぎて、老後が不安」などと老後リスクと教育費を絡めて記事を紹介しています。今の日本の50代、60代のリアルが「教育貧民」なのだろうと私は思います。
 子どもを生んだばかりや、まだ小さい頃には、ほぼ無計画で塾や習い事にお金を費やしがちです。ですからこの本を読んで、子どもが社会人になるまでにかかる費用(衣服代やスマートフォン代なども含む)を知っておくことは、非常に大事なことでしょう。
 ファイナンシャルプランナーとしてたいへん有名な畠中雅子さんは、ニートや引きこもりの子どもがいる家庭への生活設計アドバイスも行っています。希望する就職先に入れなかった、就職したけれどすぐに退社したなど、さまざまなことがきっかけでニートになるようです。ニートのまま30代、40代になってしまった人も、少しずつ増えてきています。子どもが30歳のときに、私たちは何歳になっているでしょうか。高齢になっても、子どもを養っていけるのでしょうか。進学だけでなく、「子どもをどのように社会に送り出すか」も、私たち親は考える必要が出てきているようです。

古さをまったく感じさせない内容です。